始まりの洞窟(チグヌ浜)
2018.09.09
古宇利島ロテルズから車で4分。
チグヌ浜には「始まりの洞窟」があります。琉球神話における人類発祥の地、古宇利島。その原初の2人、つまりアダムとイヴが暮らしていた場所こそが、ここ「始まりの洞窟」なのです。
空から降ってくるお餅を食べて、だらだらと幸せに暮らしていた原初の2人ですが、ふと「もしお餅が降ってこなくなったらどうしよう」と考えます。そしてその時に備えて降ってくるお餅を食べる量を調節して少しずつ蓄えておくようになりました。
緊急時に向けて備蓄しておこう、という現代を生きる我々からすれば至極真っ当な判断に思えます。しかしこの判断が、我々人類を長く辛い労働スパイラルへと叩き落とす結果を招いてしまうのです。
お餅の施しを疑われた神さまがどう思われたのかをうかがい知ることはできませんが、とにかく2人が備蓄を始めたとたんにお餅が降ってこなくなりました。どんなに2人が天にお願いしてもです。
それ以降、2人は仕方なく「生きるための労働」を強いられます。山を降りて浜に住み着き、魚を採って、農耕を始めるのです。そしてその2人の子孫が増えに増えて75億5000万。我々人類はここまで来ました。話が長くなりましたが、2人が始めて浜に降りて生活した洞窟こそがこの「始まりの洞窟」というわけなのです。
岬に佇んで、神さまの判断と2人のその後の行動についてしばし思いを巡らします。
なにもしなくても天から降ってくるお餅を食べて暮らす毎日。ごく控えめに言って退屈ですね。
海を眺めて風に吹かれながら、人類の進化と労働の意味などについて思索を深めてみませんか。
古宇利島ロテルズ
- 沖縄北部古宇利島のホテル・一棟貸しコテージ -
〒905-0406
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2282-1
0980-56-1177
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